テキスト1993
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この立花は初冬雪柳が紅葉し、寒桜が咲き始める頃の立花で、和則が昨年の暮に立てたものである。大内見越立てというのは、の側から大きく虫記の上を越して郎総の方に振り出す花型で細く軽い垂れ枝や薄の葉等がよく使われる。花材の配置は、①真|寒桜②副|俄恥お(叫砕恥)③請|寒桜④流校|寒桜⑥控校|雪柳紅葉⑨前置|紅椿⑬見越|寒桜|黄菊⑬その他所記花材の一部をあしらいに使用した立花で、寒桜の花と、雪柳の紅葉の対象が美しく、初冬の季節感がよく表現されている。寒楼立花和則作花型大内見越立花器金条褐色粕深鉢内見越(作例では雪柳)を真⑤内見越|雪柳紅葉⑦正真|水仙③胴|様〈向de紅葉⑪木留|椿⑫草留10

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