テキスト1993
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防ぎ方も型にはずれると必ず打ちこまれてしま、っ。そこで人聞の動作には一定のパターンがあり、その動作に対する反応にも一定のパターンがあることを知るようになる。習った基本的な型はその最も効率的な動きであることを知る訳である。だが稽古の相手も日を重ねればお互に腕は上がり、習った基本的な動きそのままでは相手に、つけ入る隙が見付けられなくなり、変化を工夫するよ、つになる。そして相手の変化技に対しては、基本型が身についていれば、その変化技を即座に対応できる感覚も養われているのである。基本型、或は基本技というのは、大概のものには大凡一定のパターンがあり、それを知ることによって、変化型に敏感に対応できる感覚会身につけるため知り、それをよく理解しておくべきものであると云えそうである。冬に咲く寒社丹は小輪の品種だが、作例に用いたのは中輪の促成開花させた牡丹である。寒桜の季節に以前は小さな寒牡丹をとりあわせて楽しんだ。その感じをと思って挿した一瓶で、やや大きい社丹は上品な暖かみを感じきせる。花器飴色粕角瓶〈5頁の花〉花村牡丹寒牒5

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