テキスト1993
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土品、「ノ第三種郵便物認可桑原専慶流いけばなテキスト蹴号1993年ロ月1日発行(毎月l回1日発行)桑原導慶流家元発行外固め町で古道具屋をのぞいていると、いつ頃作られたのかわからない蛍れかけたように見える椅子や怯f等が商品として並べられている。椅子は貼りつけられていた布がはずされて、とめてあった鉛の跡が無数に並んでいるが細部を見ると固い木で頑丈に作られていて装飾の彫りも手がこんでいて上品である。再生すれば立派なA長且品として通りそつなので決してガラクタとは云えない。「買って帰って自分で復元するのは結構楽しいものだよ」と向こうの友達に奨められるのだが手間をかけても私の家には置けそうにないので残念乍ら諦めてしまう。だが花をいけられそうなものなら帰りの荷物が持ちきれない程ふくれ上がるのもかまわずに買いこんでし作例の木能はストックホルムで買った円世紀のイギリス製だが同じようなものが今でも作られている。長年作り続けられたものだけに維な木寵だが百年以上もちこたえているようである。とりあわせは、華やいだ季節にと大輪の白百合を使って、冬の炉辺の感じをいけてみた。花材南天の実白百合(しずか)花器イギリスの木龍。旦定価五OO円古道

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