テキスト1993
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ナムは形が大きいので、濃いヒンクと淡いヒンクの色の段階的な変化がマッス状の化色に奥行を感じさせている。サンセベリアの濃い紋と花器の町い紺色によって花が軽く持っているようにいけた雌花である。花器灰色軸水盤大王松はアメリカ東南部が原産の三葉松で高さはぬγぐらいになる。成木の葉はml却でぐらいで大きな房のように垂れ下がっている。幼木では葉が更に長く、切でもあり、花村として栽培されておリ、庭園樹にもされている。来月の末になると、お正月のいけ花用に各椛の松が使われる。松は古典的な枝物花材だが和風な花村だけでなく、班凶蔽や蘭の他に、アンスリュiムやストレリチア等熱帯系の花村ともよくあう使い道の広い花村である。とくに現代的なとりあわせによく使われるのが大正松で、長い葉が扇形に広がる形は日本の松とは異なった趣きで、一本の伎の菓のかたまりを直立させて形をととのえれば、それだけで一作の盛花の主材として充分な大きさになる。作例には菊を七位とり合わせているが、お正月の床の間飾りの場合は上品な形の白菊を数本そえるだけで正派な一瓶となる。〈3頁の花〉花材大王訟菊七種3

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