テキスト1993
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主今も』すも」τ〈表紙の花〉花材竹似草リコリスシンゴニューム花器黄紬細口花瓶竹似草は盟粟(芥rT)科の野草で初秋に平たい実の英が風に揺れて、きらきらと乾いた音をたてている。京都でも周岡の山裾で二米近く育っているのをよく見かけるが、花村として栽培されるような植物ではない。だが李節の風情を感じさせる姿なので秋草図の中に砧きこまれていたりする。黄色のリコリスは四国や九州に分布する鍾埴水仙の園芸品種らしいが彼防相似の仲間なので竹似草とは苧節感としてもよく合っている。足下には里芋科のシンゴニュームの葉で紋の潤いをそえてみたが、花瓶の黄色がひき立って美しい色合いにいけ上がった。花材サンセベリアネリネアマクリナム花器濃紺色柏手付コンポート表紙には彼岸花科の彼岸花属のリコリスを使ったが、この頁には同じ彼岸花利のネリネ印刷のネリネとアマリリスに近いアマクリナムをとりあわせてみた。両方ともピンクなのだがネリネの万が少し色が濃く、淡色のアマクリ〈2頁の花〉九2

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