テキスト1993
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’’41郁μ寸みや両aHa勺桧一喝の実花川市民砂ぷ鉢九月に入ると桧扇の波紋の実が紙風船のようにふくらむ。同じ高涌属の杜若Jやt花片岡浦の実とちがって細い柄に軽々した実は瓢然とした感じに見、える。花屋にも入何し始めるが、集が実の下に二・三枚しかついていないので花が咲かず、葉だけで使う彫酌という品種の桧扇の葉をそえた。実のできる頃には絵扇の下葉は色も槌せて破れ葉や虫喰葉が多くなる。季節の風情を正直に写しとる意味で弱った葉をそのまま使っていけるというのも一つの考え方だが、家の中に飾るという観点に立つなら葉の美しい鳳風をそえた方がよい。作例は実の桧扇三本と鳳風三本で真、副、留の三体にいけている。鳳風は北口から立花の業物花村としてよく使われていて葉並は締麗に揃っている。花の桧扇とくらべて茎が柔かいので節と節の聞を親指の爪を立てて押し演すよ、つにして博沈めれば実の茎の曲線に合わせることができる。晩秋になって鳥羽五とよばれる黒い実のなる頃には枯葉を使っていけることになる。イと柿司!!4

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