テキスト1993
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A1h付7’同月勺4ロH41柄物名には、出生地の地名を一泊したものが多い。此船菊、大山注華、土佐水木等がその例だが、下院(栃木県の占名)のように地名だけで通っている納物はあまり例がないようである。それなら下野は下野の国だけの特産かというと、そうではなく、本州、四国、九州から朝鮮、中国大陸にも分布している部業性の低木で、日当りの良い山地に自生している。作例にいけたのは、下野の一純で穂咲下院花型行の草剤細川咲下野で5リぐらいの小さな花が花器焼締花瓶円錐形にかたまって淡紅色の花が六川から八月にかけて咲く。下野は酪蔽科の下野属と分知されているが、雪柳や心小平七千mtもこの仲間に入れられている低木である。日頁に使った夏雪草(白』ろ京as−−鹿の子)は下野の花によく似ているが草本性で下野草属の一種である。前置が長くなったが、作例の椋咲下野はアジアだけでなくヨ|ロッハにまで広く分布しており、庭に刷、えたり鉢他で飾られたりしている。日本でも古くから和花として生花にもよく使われている。枝が細いので無理に境めず、枝振りのままにいけた一作である。京都新聞華道家の桑原懐華道家で料理研究家の桑原機子さんつど一)H京都市中京区六角通鳥九西入ルHがこのほど「新感覚の簡単京風おかず」を出版した。桑原さんは江戸時代から続くいけばな流派、桑原専慶流の副家元だが、お料理が大の得意。忙しい家族のために台所を担当する一方、プロについて和洋料理を修業。若々しい京のおばんざいはテレビや雑誌で人気を呼んでいる。尽のおばんざい集を出版さん同書は、桑原さん初の料理書。四章に分かれ、第一章「わが家のおばんざい春夏秋冬」ではニシンナスやサパずしなど伝統のおばんざい第二章「ご飯によく合う洋風おばんざい」では和風さいころステーキやアジの白みそグラタンなど若向きの一品が披露される。楽しいのは第三章つの素材を父娘で競作」。同じくお料理大好きな父親、仙渓家元とタイをはじめ六種類の素材を使って献立を競い合、フ。第四章「花を添、えたティlタイム」は季節の花々と手作りの和洋菓子のテーブルデコレーションが提案され、華道家、桑原さんの面目躍如たる項。いずれも作り方は忙しい人向きに簡単なものが選ばれ、従来のおばんざいのイメージを変えた新鮮な京風おかず集となっている。桑原さんは「お料理もいけばなも同じこと。基本だけは、手抜きはいけません」とダメを押している。講談社刊。u店発売中。B5判、百二十一ニバ、千五百円、河町、~.,./「一8 ,、M・子新感覚の京風おかず

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