テキスト1992
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ト品、「ノOうに副、真、留の順に挿し、小割竹を横配りとしてかけて、しっかり留めてから形をととのえる。以上が真・副・留の三体の生花のいけ方だが、次に胴と控を加えた五体の生花を伊吹の実例で解説してみ伊吹五体の生花H4頁真は癖のない枝で、先が鋭くとがり、中程にふくらみのある枝が一瓶の生花の高きを素直に表現できる。④が形をつける前の真の枝で、⑤は、真・副・胴・留・控の五枝を枝作りしたものである。副は軸が太く、葉付きの多い枝を選ぶ。もし枚先が二本又は三本に分かれているものがあれば、そのまま長短をつけて使えばしっかりした副の枝先ができる。作例の副も枝先が二本にわかれたものを使っている。副の枝には他の枝が全部よりかかるので下半分の真直な太枝が必要なのである。胴は副より5勺ほど短かくとり、水際から刊でほど上まで葉をとる。他のすべての枝も同じ高さまで葉をとらなければならない。留は右側の形をきめる重要な枝でしなやかにのびたものを選ぴ、急角度に撰めるので注意を要する。控は留の奥でやや後に傾く。枝どりは⑤に示した。伊吹九体の生花H5頁五体の生花から、次は七体の生花に進むのだが、一段とばして九体の生花を5頁に作例として掲載した。4頁の五体の生花を解体すると、⑥のようになるが、そこに⑦の四本、たのが九体の伊吹である。副から挿しはじめ、副の右に胴、その奥に副の沈み。胴の右側に真圏、副の沈みの右に見越を並べ、見越と真囲の聞に真、真囲の右に総園、その後に留と控が入る。一副の沈み、見越、真圏、総囲を加え5

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