テキスト1992
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り勺かひ打今ダ』%ゃt江戸時代の槍扇の立花や生花の図を見ると、花の俳が長く、のびのびした姿のものが使われている。立花時いま勢よzっ粧すがに・第三巻の草花砂之物の真に使われている檎扇も花の柄が長く葉並びも揃っているので大変型が良い。ところが切花として手に入る檎扇の多くは花茎が葉の間でねじれ曲がっているのでのびやかさに欠けているからずんぐりと重い感じがする。或は祇園祭の頃、大量に出まわる品種だけがそうなのかもしれないが、作例に使ったのもその一種である。切花として売られている檎扇には作例に使った品種の他に、達どる磨ま、或は倭鶏とよばれている小型で葉並びの良い品種が七月の末から八月初旬に出まわりはじめる。葉は茎の下部で形の悪いものをとり、そのあとに自然らしく見えるように葉を組んでそえる。葉をとったままの、背骨のように見える茎の姿は美しいとは云えない。足もとはできるだけ幅せまくまとめる。ー花器灰白紬水盤33花型行型五体檎4

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