テキスト1992
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た的とも山七月に入ると、私の家の周囲は祇園祭の準備で明け暮れている。十四日には鉾や山が立ち、町内の飾り席に御神体が{事直される。そして古い町家の面格子が外されて伝来の扉風が飾られる。「花ふたり」の七月の頁に界風の前に立花を飾っている。昔はそのようにして祇園祭を迎えた家が多く、宵山(祇園祭の前夜十四、五、六日止にし。の育)にはそれを見るのが楽しみの一つで扉風祭の別名が生まれた。その扉風の前に飾られるいけ花は檎扇の生花というしきたりになっているが、もう少し華やかにということで、季節柄作例のようなとり合わせをよく見かける。笹百合は終りに近いので少し派手な為朝百合もよいだろう。大ぶりの竹龍に涼しくいけ花材笹百メ入Iコ花器扉風祭煤夏2竹櫨5龍桔54更:4

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