テキスト1992
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あしきい〈3頁の花〉←化器作例に使った黄花海芋は他の賞花海芋よりかなり色が濃く、仏炎琶の先端が長く伸びており、切花としては今まであまり見かけなかった品種らしい。もう一種のピンク系の小型海芋と立てまじえ、淡い青紫色の紫陽花をそえてみると海芋の濃黄色が暗い背景の上に莞銚位にくっきりと浮かび上がってくる。海芋の類は季節感のはっきりしない花だが、紫陽花と一緒にいけて羊歯を挿しそえると初夏の生彩を感じきせるいけ花となる。花材黄花海芋小型ピンク系海芋紫陽花羊歯花器灰白色水盤この作例は、次女のはなの稽古場のとりあわせである。稽古場を聞いたのは昨年の十月からで、最初のうちはとりあわせを素子や姉の楼子に相談していたが、幼いうちからいけ花を仕込まれ続けてきたので自分自身のとりあわせをつかむのも早い。作例はあっさりしたいけ花だが中々感じが良い。稽古日金曜日6時より月3回花材ピンクカーネーション丹頂(百合科葱属)レモンリーフ濃紺ガラス八角形水盤3

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