テキスト1992
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か、ランダうオ2八表紙の花>植物の中にも動物を捕って食べる種属があり、サラセニアもその一種である。動物といっても小さな昆虫類がその餌だか、大型の靱蔓の捕虫設の中から蛙の骨か出てくることもあるそうである。サラセニアはアメリカ大陸の一部に分布する多年草で、網目の美しい筒か葉の変化した捕虫葉で、右前の水差しにいけた暗赤色の三輪かその花である。サラセニア科には二属の品種があリ、作例に使ったのは‘サラセニアドルモンティイの園芸品種のうちの一種で捕虫葉の先端の網目か大変美しい。作例では初夏のいけ花として洋陶の染付を選び、深皿に立てたサラセニアの捕虫菓のFに濃紫色の鉄線を低く挿して澄んだ水の上に浮かび上がらせている。捕虫葉の網目と同系で濃赤色の花は一紹の花器に立てず‘少し離した方か涼感か増すようである。花材サラセニア(葉と花)鉄線花器北欧製染付深皿と水差し八2頁の花>海芋の中で、最も栽培量の多い白花の和蘭陀海芋は露地栽培だと、温室物の終る初夏に咲く。その頃には他の種類の栂ぃrも沢山出まわる。

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