テキスト1992
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ガラスの小品第三種郵便物認可桑原専疫流いけばなテキス348ト号1992年6月1日発行(毎1月回1日発行)桑原専慶流家元発定行価五00円このガラスの花器は‘去年コスタ・ポダで親しくなったイョーラン・ウォルフさんの作品である。高さは18丑/‘幅は15竺で大きい花器ではないか、重置は認キロもある。イョーランさんは厚手でシャー。フな透明感のある作品か多いようである。工房を訪ねたときに重さ30キロはどもありそうなガラスの塊まりを楽々と操りなから私達に色んなことを明る<笑いなから話してくれた。背は2訂ほどあり、その逗しい身体をなめらかに動かして炉の前で仕事を進めて行く姿は大男が火と戯れているようにしか見えない。だか彼はスエーデンの一流ガラス作家である。この全く透明なガラスの器は‘ボヘミアングラスのように細かいカットもなく‘挿しこまれた花の茎は丸見えになる。ところか菱形の各面か器の中で反射しあって思いかけない形の像を造る。挿し入れる花の本数を少なくして‘配色も工夫すれば上の方に形良くまとまった花だけでなV‘器の中で各面に反映する像もあわせて眺めることかできる。翌我二株は葉の最下部で切って数枚の葉を自然な形にまとめ、その後に花菖蒲の茎を隠すように挿した。花材花菖蒲著我の葉花器イョーラン・ヴォルフ作しゃふかけなしょ「

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