テキスト1992
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秦」2久尚作桑原和則作今年のhana92は‘起承転結というテーマを四期に分けて、奈さんと和則はそのうちの〈転ーまわる〉にあたる第三期目の出品だった。両作共大変私には興味深かったのでカラーで紹介してみた。秦さんのプチトマトのオプジェでまず第一に感じられるのは鮮かで水々しい生彩である。いけ花という部門でのオブジェには‘たとえ生の花を使っていてもF涸らびた感じをうけるものをよく見かけるか、その点主題として、しっかりした眼で選んだ黄と亦のフチトマトの質の良さが、9直として一ガ個も使った作者の気持を力強い美しさでトメえているというのも秦さんの目は‘自分が卸売商として食品類の品質を真剣に見定める訓練を重ねて米ているうちに品質の高低を判断するだけでなく‘艮い品物の災しさを知った時点から、野菜の自然としての美しさをこのオプジェのよつな形で表現したくなったのかもしれない。そして野菜達の水々しい張りを表現するのに‘いけ化というジャンルを選んだのも大変腎い力法ではなかったのではないかと111心うJ和刑の〈転—まわる〉はテーマ辿(表紙)(2頁)-hana,92 •E

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