テキスト1992
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しゃれfくノはけ落葉松は唐松ともよばれるが日本特産の樹種で、本来は産地に因んで富士松、或は日光松とよんでいた。常緑性が大部分を占める針葉樹の中ではメタセコイア等と共に小数派の落葉樹である。同属には朝鮮落葉松、シベリア落葉松、ヨーロッパ落葉松、アメリカ落葉松等があり、北半球の北部に広く分布している。落葉松は一般に高木として生長するか高地では風習によって矮性化して這松状になる。とくに富士山の五合目あたりでは見事な姿で斜面を這っている。作例に使った落葉松もそのような地帯で育ったもので、いけ花の大作によく使われている。和則作この立花は逗しい落葉松の真に合わせて他の部分にもしっかりした強い枝や晒木を使って物理的なバランスと視覚上の均衡をとっている。落葉松11真暇な11副、胴裏白の木11前置r菖は5匂ぷ蒲11正真木瓜11請、流枝は朱木瓜。控枝‘見越は白木瓜゜花器黄土色焼締深鉢八裏表紙の花>花材板屋楓黄薔薇小乙女百合花器緑釉水盤多彩な春の花の季節が終ると、野山は新しい緑におおわれ、日本特産の百合かその下で咲き始め、花壇の薔薇が開く。板屋楓は葉をのびのびとひろげて花の彩りをそえる。からまつりくようしょう落菓松立花iし11

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