テキスト1992
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t − !ー;t:Jib−ー−h椿li 72 枝垂柳花器褐色粕花瓶三月の下旬になると、長い冬の間河岸で冷たい雨風に揺れていた秘葺柳も芽がふくらみ、今にも葉が聞き花穂がのびてきそうになる。晩秋落葉してから、水仙、寒菊、椿などととり合わせて季節感を味わいながらいけてきたが、生花には枝垂れの部分の中ぐらいの長さのものが良い。花屋では枝垂れの長さによって大垂れ、中垂れ、小垂れに分けているが、私のよく使うのは中垂れである。柳に雪折れ無しというが枝垂柳は大変折れやすい。水から上げて二・三日おくと少ししなやかになって細枝をためることもできるが変色しやすくなる。生き生きした柳をいけたければ、自分で一枝ずつ選ぶべき花材である。二種挿114 ‘‘6

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