テキスト1992
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八2頁の花〉〈3頁の花〉配訴はヨーロッパ南部原産の前科の植物で、日本には中国を経て渡来し、平安時代すでに久札乃於毛という和名で知られていた。中国ではこの実の香りが魚の香りを回復させるというので固に+をのせて菌香と名付け魚料理によく使われ小菌香ともいう。香りのよく似た大菌香というのもあるが、これは木憲科の唐抵の実で別名八角という。芹科の花は小花が傘状に群がって咲くが、最近レlスフラワー等傘形花序のかわいい花をよく見かける。菌香の開花期は六i七月だが、あまり季節を感じない花材なので主材として扱うなら、その黄緑色の花色と、くの字形に曲がって伸びた茎の形が生きるように高くいける。副材の場合は作例のように短くとってマツス状にするのもよいだろう。いずれにしても色彩本位のいけ花に向いた花材である。花材アンスリュlム(赤・緑)花器鮮紅色ガラス鉢松の緑、グロリオlサの焔のような鮮紅色と明るい黄色の花を、それぞれ多量にかため、モノトーン(白黒)の線条文の花器の上に盛り上げて、花の生命の力強きを際立たせてみよ、っとした作例である。鮮紅色のグロリオlサをかためて〈れι町お3

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