テキスト1992
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さえずひばり真赤なエルナ・リンド・グリーンという品種もある。チューリップは花弁が閉じているときの横から見た形も美しいが、気温が上がって全開すると更に華やかな美しきを見せる。今月号の表紙には正面に向かって全開したときの美しきに松の緑をそえたが、4頁の作例にはフレlミング・パlロットの聞いた花に赤芽柳の芽吹きをとりあわせた。赤芽柳は無用な交差を見せないように立ち上がらせた6本を中央後方に挿し、左側には枝分かれのある赤芽柳3本を少し形を崩して挿しそえる。大輪の花と細枝というとりあわせなのでチューリップは一輪だけ高く赤芽柳の後に挿して些行をとり、更に右側の花の後に低く一本の赤芽柳をそえている。花器は花色をより一層鮮かに見せるトルコブルーを選んだ。花材チューリップ(フレ1ミング・パlロット)赤芽柳トルコブルー陶深鉢(花麦畠と菜の花畑は一昔前までは春の風物だった。そして麦畠といえば青空高く噂る雲雀を必ず想い起こしたものである。麦は最古の畑作植物なので人類の器麦白回、菜の花畑6頁上段に続く)5

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