テキスト1992
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スプレイ・カーネーションはこの花器の縁の色よりずっと濃い赤紫なので配色はよい。花材の大ききから考えれば鉄砲百合と谷渡りが主材なのだろうが、花器の色との調和を主にすれば、スプレイ・カーネーションの色は変えられない。とりあわせとしては、むしろカーネーションの色と花器の色とを引き立たせるために鉄砲百合と谷渡りをそえたと云った方がよい。谷渡りは、表の艶やかな緑を正面に向けて使いたい。花材スプレイ・カーネーション鉄砲百合谷渡りット柑深鉢秋、黒い粒の実ができるのは、桧扇、数L山珠すた玉まね、鼠ずみ額、ι%υ石L見λh川h(琴科)等、かなりありそうである。黒い粒は一体鳥や小動物の気を惹く色なのだろうか、気を惹かず隠れるための色なのだろうか。黒い粒の中で、その黒の美しきが人の気を惹いたのが桧扇の実l鳥羽玉ーひでっそありる閑。しすまった小川の縁のとりあわせとして鳥羽玉、縦一新、対対抗駅を自然のままにといけてみた。花材桧扇の実(鳥羽玉)縞葦大犬琴花器柿色粕水盤花器マ〈4頁の花〉’4

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