テキスト1991
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ゅ今や枝がゆ版状に曲がりくねった柳を雲竜柳と云って稽古にもよく使われている。他に桑、梅、和酌、仰い艇など木材植物の雲竜型の変化にはよく出合うが、革本類の変化ははじめて見た。雲竜太閣は長さはωHンほく、他の太蘭の半分より短い。その長さが生きるよ、つ柏葉わ除芯と黄色の姫百合は低く挿してから雲竜太蘭を一本一本の曲線がはっきり見、えるように挿し加える。その際一本だけ右に水平な枝を一本そえて雲竜太蘭の形を強める。この作例は普通の大きさのいけ花の構成をそのまま小さくしたものだが、主材として見せたい雲竜太蘭が細く短いので必然的に水際からの高さ却でほどの応用花塑といえる。普通作を一本の樹木の完全な姿とすれば雲竜太閣の盛花は盆栽に例えることができる。全体の形が小さいのでこれを一応小品花ということもできるが、小品花は大きな花材の一部をクローーズアップし、そこに別なものをつけ加えて更に主材を強調するので花型を構成する主要枝は二体になる。それが小品花を特徴付ける花担となる。雲竜太蘭姫百合(責)花材柏葉紫陽花(白)花器黄色ガラス鉢rg雲竜太蘭どしかなうιり10

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