テキスト1991
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ヵ2八表紙の花>まだ真夏としか云いようのない暑い日か続いていても‘八月は立秋を過ぎれば夏は終って、あとは残暑ということになる。鶏頭は残封の不r節にいけると、その鮮烈な紅かかえって快い。とり合わせる花材としてすぐに忠いつくのは薄‘桔梗、女郎花、白菊などの秋草だろう。表紙には白のス。フレー菊を使った。白のスプレー菊は同じ大きさの中輪菊のような限みがなく‘少し冷たい感じの花弁か平たく開いていて、鶏頭の鮮紅色まで涼しく見せる働きをしている。いうまでもないことだか‘鶏頭は菓までしっかりした新鮮なものを選び、いけるまでによく水をあげさせてから良い葉だけを作例程度残し、茎の形を見せるように上・六本挿す。スプレー菊は下部に浮き沈みを作り‘つめこんだような形にならないよう気をつける。花材久留米訊頑白スプレー菊化器八2頁の花>淡黄色のカラーは仏炎芭も茎も白立ち上かりの線もきりっとしている。とりあわせるのも気持のよいとりあ黒釉流し陶花瓶花海芋よりもやや締まった感しで、夏向きにすっきりと青紫系統の花と

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