テキスト1991
8/147

川M’九ド」広寸,〈表紙の花〉花材ポピ1花器イスラエルのガラス花瓶このイスラエル製の花瓶は薄手に出来ていて大変軽い。水をいれても左横にのばしたポピl四輪の重みを支えるのが精一杯である。青空に浮かんだ白い雲のようなガラス模様の花瓶を、模様も色もよく似た絹の布の上にのせてみると空が逆さまに拡がったように見える。ポピlは一見弱々しそうな花だが水揚げもよく、何よりもその明るい優しきが好まれる花である。茎を見せて軽やかさも見せたい。〈2頁の花〉花材本白水仙スイートピー花器へレンド焼花瓶この水仙は花弁(花冠)も杯型の副花冠も白い品種で、副花冠の黄色い和水仙とよく似ているが本白水仙は明治末年に輸入された洋水仙の一種である。花屋では猫ションという嫌な名前がつけられているが、とりあわせる花材によっては副花冠も白い方がよい場合もある。2頁が丁度その良い作例で、へレンドの硬質な磁器から寒色に近い淡紫のスイートピーの上に立ち上がる水仙は雪のように真白でありたい。葉をはずきずそのまま数本いけてから葉と花をはずした水仙を挿し足して形をととのえる。4

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る