テキスト1991
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へりやF8eひび相P花型真流し花器茶色紬花瓶この花器は古くから家にあって少し大きい枝物生花にはよく使ってきた。直接又配り木をかけると危いので、口径の大きい塩化ビニールの水道管を切って中にいれ、そこに又配り木をかけている。蹄の入りやすい陶の花瓶や、配り木の滑りやすい磁器の花瓶には塩化ビニールや竹の内簡を数種用意しておきたい。箆柳は色々な曲がり方をしているので、一見組み合わせやすそうに思うが、いけはじめてみると中々一まとめに揃わないものである。枝の丸い部分は普通に携め、一屑平な部分は拠って形を整える。作例の真も枝先が左向きだったものを強く知って右に向かせた。幅が広く訟みの強い箆柳は、その性格がはっきり出るようないけ方にしたい。箆5

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