テキスト1991
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真心木瓜2アイリス花型株分け花器朱塗籠ヽ秋から咲きはじめた木瓜は‘色々な品種か年を越して中春まで花材としていけ続けられる。寒中の朱木瓜は、その明るい華やかさが私達にいけてみたいという気をおこさせるのだろう。そこで一層華やかにと、朱塗りの籠をえらび、アイリスをそえてみた。暖色の木瓜の朱色は寒色のアイリスの紫色によって一層明るさを増す。気儘にのびた木瓜の枝は‘でぎるだけ自然な出生の姿を残しなから生花の型におさまるように枝取りして行く。作例の花型は真流しだか、副も細枝を高くとった乱曲体である。子株のアイリスの花型は、本来なら副を右斜前に傾けた副流しにおさめるべきだろうが、主株の木瓜がかなり奔放な花型なので、おとなしく行型で一瓶をまとめた。おもかぶ

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