テキスト1991
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はととざす〈8頁の花〉〈9頁上の花〉花材柿白椿〈9頁下の花〉そろそろ今年の秋も終りかな、と思う頃返り花をつけた雪柳が紅葉する。この雪柳にもいけ残した枝にぽっちりと小きな花が咲いていた。やや赤黒く紅葉していたので明るい勢遼F少をそえた初冬の一瓶。花材雪柳紅葉黄透百合花器三足黒色陶深鉢前日の夕方届けられた柿の枝を、庭の水溜につけておいたら翌る朝小鳥が実を恥んだ跡がついている。口げと敏いものである。この一瓶はかなりの大作で幅2Uほどあるが、枝振の良い柿は大きく使いたい。あっさり白椿だけそえた。花器嬬焼花瓶矢野款一作出者や御前には季節的なとりあわせとして社鵠草や菊等が用いられるが、その枯色は明るい色の洋花ともよく合う。作例はトルコブルーがかった花瓶の色をベースにパラの黄色とデンファレの赤紫という華やかさの聞に葦の枯色をそえた。花材黄蕃破デンファレ枯葦花器空色長花瓶ざ8

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