テキスト1990
95/143

ドライフラワーにもよく使われるスターチスは和名花浜匙と云い磯松科リモニウム属の植物である。属名のリモニウムは草原に因んだ名称で、その多くは世界各地の海岸や草原に野生している塩生植物である。葉は常緑で根出し大根葉に似た切れこみかあるが花屋に来ることはない。花は見る通り小輪で筒状の芭かあり‘これがいつまでも残って色や形が変らないのでドライフラワーとしてよく使われている。切花としてはカスピア、インカーナ、シヌアータムの他作例に使ったペレジー等数種か栽培されている。花材としてのペレジーは分岐した枝の先に小さい花が並んでいるか雪柳のように密生していないので主材として使わず配色や花型の脇役とされている。だか色数の多いペレジーは多数集めて塊状にかなり大きく使われることかある。作例には中央部を濃淡二色のペレジーで固め左は少し浮かせてこの花の軽い感じを見せている。とりあわせにはペレジーに色のなじみやすい淡色のダリアを選んだ。色彩を主に考えたとりあわせには花の鮮度に気をつけたい。花材ダリアペレジー花器陶碧色深鉢マースはうスターチス11

元のページ  ../index.html#95

このブックを見る