テキスト1990
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中司dハノ,山凋山4tナh一’コJ・)J,0\fテ一キ頁スにト写一真が九出六七て年い十る二」月発行日号棒初冬の小品花時雨が通り過ぎた後、赤棒の艶やかな枝先の水滴が薄日をフけて光っている。京都周辺の山にも赤棒は生えている。あまり大きくはならない木だが夙に吹かれて落葉し、毎夜の冷えこみ、そして時雨に洗われてその紅い木肌は濃く冴、える。赤棒は私の好きな初冬の花材だが、多分それは二十年程前、先代が白玉椿との二種いけで静かに冬を迎えるこの木の美しきを見せてくれたからだがこの赤棒という名前は俗称で他に赤箸、先代はUR臥粧とよんでいたがどの名称で探しても他物図鑑には見当らない。おそらく緊臨に近い種類の落葉小木だろう。作例では初冬のいけ花として、咲き始めた水仙と、かわいい小粒の実が真赤に色付いた千両をとりあわせ水仙をしっかり立てるため広口の花瓶に砂利をいれて剣山を置いて水仙と赤棒を上でやや聞き気味に立て、その足もとに千両の葉をまとめると共に、横枝を左にきし出して花型を拡げ、動きを与えた。花材赤棒千両花器広口花瓶たJ赤4

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