テキスト1990
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第三位郵便物認可桑原専底流いけばなテキスト制号1990年6月l日発行(毎月1回1口発行)桑原専底流家応発行小品花には小刑いの花器以外に、家庭内の小道具類が応用花器として利用きれている。小道具類や雑器というものは、いけ花には案外使いにくいものである。作例には使いやすいものばかり選んだが、これに花をいけたら面白そうだと見える色や形の変った小道具類には、そこに花がそえられるよう色々な仕掛けが必要である。いけ花である以上水の入れられる器具をとりつけなければならないが、物によってはかなり手聞がかかる。又興味をそそる雑器の場合、その面白さに気をとられて、とりあわせる花の選び方がおろそかになってアイデア倒れに終ることになる。このような小道具類は応用花器と考えるよリも、とりあわせの一部と考えるべきだろう。この頁の作例に使ったコーヒー−マグは大変派手な色調である。こういう色調には明るい亦や黄色のガーベラやポピlもよくあうが、淡い紫系統の花をいけてみるとマグの派手さを押えてギかンテウムの大きな球花の色をひき立てている。来月号にも続けて小品花をとりあげてみる予定である。花村アリウム・ギカンテウムシ−フ花器コーヒー・マグとりあわせとしての花器定価ioO円

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