テキスト1990
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〈2頁の花〉今月は小口山花を8作いけてみた。日本では茶室向きの小口山花が茶花として磨きがかけられてきた。大変洗練されたものではあるが使われる花器、花材が一切茶慌を中心に身、手りれているので現代の任辿の生日にはなじまない面が多い。だがたつた一輸の花、一枚の葉でも、いけ方によって、その存しさを強く訴、ぇ得るものであることには変リはない現点の小円山花には花川、花川市ともに選択の自由さが大きいのでいけて大変楽しいものである。以前(抑号)で小口問花の基本的な花川f券』書いたが、今回はそれを離れて色彩を主にしたもの、家の中の雑器を使ったもの等をとりあげてみた。又花材は二、三作ずっとりあわせを変えてその変化を追っている。この作例は、グロリオーサの黄色の美しさをひき山すために淡い青紫のデルフイニュームをとりあわせた。民色と紫は反対色だが、いけ化にはよく使われる美しい配色である。そこにもう一刷、白い花弁の中心が紫色の行州花をそえた。白で配色を柔らげ、そして化持(アイスペイルとグラス)も無色の市松快伎のものを使って、他の系統の色は除いた。花村グロリオlサ(武)美花ιの仁3口口2

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