テキスト1990
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にL太と蘭いが百本近く立てられている。直径却でほどの大きな紺色の水盤立ってしまったのを見れば何でもないように思うかもしれないが、根気の強さと手際の良さに、端の方から立てて行って最後には、どんな形にいけ上がるのだという計画性もなくてはならない。プロテア5輪は低く切り、大きな水蓮のように広い水面に挿されているので、その淡いピンクの花色が紺色の深い水の中から浮かび上がってきたよ、つな感じがする。テーマは「清麗」とつけられていたが、そう云えば女流の日本画家にもこんな雰囲気の作品がありそうで今回のような選抜展には「清一蹴」のような自然調で、しかも小さくすれば私にもいけられるという身近ないけ花はあまり出品されないものである。だが自然調ないけ花に真面目にとりくんで良い評価を得て下さったのは私にとって大変嬉しい事である。京都府華道選抜展出品作花材プロ一アア太蘭花器紺色粕大水盤(直径切で)花台上面磨き御彬石の黒塗花台太蘭大賞受賞γ。。・.ゑ8

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