テキスト1990
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うすばたリアトリス透百合二種挿花器ガラス・7月が開花期なのだが此頃は、ま今月の生花の作例二瓶は両方とも水を美しく見せたい花器として水盤とガラス鉢を使っていけている。又花型も直立する出生の花材を用いて真の花型をとった。度々書いていることだが、立花や生花という足もとが一本にまとまったいけ花には薄端が使われだ。広い水面から整った株もとがすっきり立ち上がっているのは大変美しいもので、水が見えてこそ花も生き生きとした表情で私達に語りかけているのだということがよくわかるのである。リアトリスは菊科の花で、大体6だ寒い時分から売っているので最近いけ花を始めた人には季節感のない花かもしれない。花色は紫がかったピンクと自の二種で、自の方が上品な色に見えるが咲き終ったものから茶色に変色して行くところが難点である。七本から九本の一種挿でもよいが留側に低い花をそえて見る方がリアトリスの色がひき立つ。配色としては白、又は黄色で留の形にまとめやすいものを選ぶ。鉢5

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