テキスト1990
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あや三花十七葉(葉組五)花器天目紬水盤側2本といった割合になり、総園、三月下旬から四月にかけて杜若の稽古が一わたりすんで、五月が近付くと花菖蒲の稽古に入る。菖蒲科の花のいけ方は杜若を基本としてしっかり覚えておくと、次に出てくる花菖蒲とのいけ方の共通点と相違点がよくわかるよ、フになる。花菖蒲は花を三本から五本使っていける場合はあまり形を崩さず、真の花型がよい。又数が多くなった場合でも行の花型ぐらいにとどめておくべきで、杜若のように草の花型にはふさわしくない出生である。葉組の形は組んだ葉の先が左右に広がりすぎたり、垂れ葉を副等に使うと花菖蒲本来の姿に見えないこともある。花は一番早く咲きそうなものを真に選び、葉組より作例の割合で高くのび上がらせる。花三本の時は、真、副、胴に花を使い、留側は花は使わない。控は中高に組む。留側に花を使うのは花の輪数が多くなった場合だけで、なるべく細く固い奮を選び、副側7本に対して留留の沈み等が加わる。的内店つばた花菖蒲4

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