テキスト1990
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第三種郵便物認可桑原専没流いけばなテキスト322号1990年4月1日発行(毎月1回1日発行)桑原専座流家元発行定価丘00円んしゅかさつばた山茉英立花上野淳泉作西武アート・フォーラム〔立華•生花展〕出品作一九八一年の秋に東京で生花展が開かれ、その後古典いけ花の会か時々企画されるようになったが、今国はじめて生花に立花が加えられた。現在僅かしか残っていない立花の流派としては大変有難い企画である。さ上野氏には山莱英を主材にした立花を出品してもらったか、これぐらい立派な幹を充分に生かすことのできるのはやはり立花の構成力の強さであろう。生花ではこれだけの枝を使いこなすだけの大きさかとれないのではないかと思う。立花には役枝か九枝あって、それぞれ役柄に向いた花材か配されるか、花材の種類か多くなると形は整っても色彩のバランスか崩れたり、無難な色ばかり集めて立てると陰気な立花になってしまう。この立花の良さは‘しっかりした構成と上品で華やかな配色にあるといえる。花材山莱英・杜若•松他花器青銅立花瓶花台竹足花台lb

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