テキスト1990
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使ったアネモネの花色は純白が3輪、周囲が白くて中心が赤い花7輪上に3輪浮かんでいるのは赤。一輪だけピンクの半聞きのがまじっている。このアネモネの群にアカシアの柔らかい黄色のふさふさした花が挿し加えられると四月の陽気さが部屋の中に明るく満ち溢れる。ただの二種類のとりあわせだが、このいけ花には生き生きと春の色彩感が余すところなく表現されているよ、つに思、っ。花器は中東産の民芸品で、白地に紺とトルコブルーの文様が染めつけられている。中に小砂利を入れて剣山を置き、葉をとったアカシアから挿して行く。投入に茎の不定型に曲がった草花類を多数挿す場合はT字配りを使わず、剣山を花瓶の中にいれておき、そこに必要な本数を挿すとよい。色彩の明るい花を多量に使う場合は前後の臭付を大きくとる。正面からの写真ではわかりにくいが、下の方の白いアネモネは花器の口から初代ンほど前につき出ている。又上の方に三輪並んだ赤いアネモネは、茎を後に倒し、花首だけ前向に見せているので、かなり奥行が深いのである。花材アネモネアカシア花器中東民芸花瓶春の色6

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