テキスト1990
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一磯間服そなれ留流し花器灰白紬深鉢勝蹴とは海岸などの木が地を一志うように傾いて生えている様子で、般に判一除機のことを勝献とよんでいる。生花によく使われる伊吹と同じく桧科の柏槙属の仲間だが伊吹と違って葉は鋭く尖っている。かなり粘りのある枝なので携めやすいが、あまり自然の枝振りを変形せず海岸の岩場で強風に耐えて生長する感じを持たせていけたい。作例には樹皮のむけた幹を使い、そこから伸び出た枝を副と留にあてている。そして横に一一追う枝から立ち上がる小枝を見せて磯馴らしさが感じられるようにいけ上げている。かなり大型の生花で幅卯で、高きは花器をいれてロμほどあり、枝先まで力強い生気の溢れる磯馴の出生を表現できる頃合の大ききだろ、っ。4

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