テキスト1990
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t自がや花器天目軸水盤生花の稽古によく使、つ朝鮮槙は、犬橿科の常緑樹の低示だが、対腐は模科のいわゆる槙で高き初灯ほどの大木になり、関東南部から四国、九州にかけて庭木としてよく見かける樹木である。そして秋には赤い実と緑色の実がつながってできるので見わけやすい。使った犬槙は山奥の村にでも植えられていたのであろう、びっしりと苔むしている。一本の大枝の三分の二ぐらいを整理して、はじめて真、副、胴の形がはっきりしはじめる。このような大型花材は最初に構成の基本になる枝をしっかり見きわめ、花器にしっかり立ててから、落ちついて枝をすかして行かなければならない。とくに苔のまわった古枝は折れやすいので携めずに一瓶の生花を完成させる所に面白味があるのであろう。胴流し槙2犬込8

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