い内たてストロベリーフラワーを使ってもう一作いけてみた。何となくユーモラスな花型で、誰かが肩の力を抜いてのんびり立っているように見える。手のように下がった紐状の植物は、ストロベリーフラワーH多分羊歯の一種だと思うが名前はわからない。茎は柔軟で明るい緑色が美しい。高い花器の口から自然に垂れ下がらせてみたが、細枝を花器の口から出し、その小枝から垂れ下がらせてもよい。ストロベリーフラワーの一本一本二、三十はかわいい小さな花だが、本まとめてみるとかなり強い感じになるので良い配色になる大きな花瓶を使って白や濃赤色のアンスリユ｜ムをとりあわせ力強いいけ花にも使えそうな花材でもある。花村ストロベリーフラワーベゴニア羊歯の一種花器白峰細口花瓶第8回チャリティー美術家と著名人の作品展主催京都新聞社会福祉事業団会期日月日日⑧ln日⑧会場高島屋京都店今回は「松一色砂の物花引図Lを出品しております。御来場下さい。社会福祉のため御協力下さい。仙渓6階ホlルは和風建築の中だけでなく、もっと違った空間に置かれでも、その静かな生命の美しさが私達の心を悲きつけずにはおかないだろう。花材赤のまんま（犬夢）男除花花器褐色紬花瓶貴船菊の分類学上の名称は秋明菊である。京都の員船に沢山野生していたので貴船菊とよばれていたものを何故秋明菊というよそよそしい名前によび変えなければいけないのだろう。野生の民船菊の多くは淡紅色で細長い花弁が初枚ほど平らに聞くので菊のように見えるが金鳳花科の草花である。野生する汽船菊は細長く頼りなさそうな茎の頂点に一愉だけ秋の陽射しをつけて咲いている。いけ花によく使われる切花としての貴船菊は一重の白花が多く、野生種よりも枝葉がしっかりしており、長さはωl叩でぐらいある。大体が直立して生育する花でもあり、その気品を生かす上でも高く、あまり傾斜きせずにいけたい。そして貴船菊は花や茎だけでなく形の良い葉がついているので二段か三段その業を見せ、季節の花材とあわせる。花材貴船菊薄の穂花器天目利水盤〈3頁の花〉5
元のページ ../index.html#113