テキスト1989
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1 真留TT4,n口観賞用の花柘ざく棺ろには、八重咲や紅白の斑入花の美しい品種が作られているが、花も葉も水を下げやすいのでいけ花には使い難い材料である。実をとるための実柘摘は、葉の方が少々水を揚げにくくても、水を必要としない実がいけ花の対称としていけられることが多い。上の生花に使った柘棺は花期が終り僅かな残花の他は小きく結実しはじめた枝である。花材としては枝が奔放な出方をしているが、実の重みで枝がしなっているところに風雅きを感じる。この生花も、しなやかきを副に、奔放な枝ぶりを留に配して柘摺の木の感じを出した。τみ花材実柘棺花器八角紫檀花筒副沈み3I刀1 副流し冨リ6

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