テキスト1989
83/141

夏の夕暮、庭に水を撒くと、どこからか風が渡ってきて床の間にいけた薄の葉がゆれる。暑い一日も終った夕食の傍に欲しいのは微風にそよぐ薄の葉であろ、っ。淡色の花を少量とりあわせ、水際に羊歯をそえるだけでよい。花器染付水盤花材薄羊歯笹百合風にそよぐ/ ノ、Eな9

元のページ  ../index.html#83

このブックを見る