テキスト1989
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中央アジアのステップや砂漠に分布するエレムルスはギリシャ語で、「尾のような砂漠の花」という意味だそうで百合科に分類されている。賞又はオレンジの花はイラン、白はヒマラヤ、ピンクはトルキスタンが原産地である。高きは花材としては、いけ花展等で大作に使うのに適している。黄花種のエレムルスの場合、反対色の紫系統の花をとりあわせて鮮明な配色にしたり、或は白い花をそえてソフトな感触の明るい大作に向いた性格の花材である。水揚げはかなり良く、下から咲き始め一週間前後咲き続ける。作例では、少し曲がったエレムルスに対して新庇脈をほぼ垂直に立てることによって、やわらかくふくらみのある曲線と、やや固い感じめ直線を対照させ、エレムルスの水々しきが感じられるとりあわせとしてみ又配色も、黄花のエレムルスに対して花器も花と同色に近いオレンジ色がかったものをえらんでごく単純な色彩構成でまとめている。花材エレムルス(黄花種)新西蘭花器黄色柑コンポートエレムルスωHンから1・8Uに生長し、(貰花種)た花大の型の部草分花だでけあでるも。ωlm勺にもなる4

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