テキスト1989
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七竃菊二種いけ花器煤竹寸筒新穿の先から、ちょっぴりのぞいている緑が、一と朝ごとに見違えるほど生長して行く。先日、日本いけばな婁術展に出品した也離の立花も、初日の朝には点でしかなかった新緑が、夕方になると太い線となり、二日自の朝には、,校先から四方に小さな葉を拡げている。締一鹿な花をいけている時よりも、花器の中で生長を続けてくれている新緑の枝物花付をいけている時の方が、気持がひきしまるのではないだろうか。この作例は五月の初旬に稽古の生花の中の一一献を二日後に写真にとったものである。いけ上がったときには、まだ葉が小さかったので、枝の紘が骨ばって見えたが、葉が拡がってきたので潤いが感じられるようになってきた。この後も葉か生長を続けるので、こみ合ってきた部分は適当な空間を残しながら、すかしをいれる。声週~7

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