テキスト1989
68/141

副流し花器煤竹寸筒郎燭HてきちよくHと書いて、つじと読むが、足ぶみしてあがく、と云う意味の言葉である。或種の航跡には有毒成分が含まれており、羊が誤って食べると足ぶみしてあがいて(郎関)死ぬので羊勝間という漢名がつけられたのだそうで、中国の古い本草学の書物にはその名で−記されている。命名の由来は蹄間科に属する時酔恥と同様で、植物名は片仮名で覚えておくよりも漢字で記憶し、その意味を知っている方が植物に対する正しい接し方ではないだろうか。生花として榔燭はかなりいけにくい部類の花材である。枝ぶりは生花には都合の悪い曲がり方をしている上に境めると折れやすい。水際から枝先までの微妙な曲がり具合をよく見て、配り木にかけた場合のいけ上がりを想定して枝どりする。E局膜FつE局膜F6

元のページ  ../index.html#68

このブックを見る