テキスト1989
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L,eA,びばらーばら|、と書くと平仮名の聞に入ると読みにくいし、ーパラーと書くと何となく牒々しい。音読みでは蓄破。李自の詩にも韮回一微が詠みこまれているが、それは小型の野茨のよ、つな小さな花を咲かせる蓄積の名称で、大きな花の咲く韮回蔽は長春花、芳香のあるものは月季花とよばれていた。中国には、他にも多くの原種菩蔽があって、現代の交配種の親として大きな役割を果たしてきた。そして現在世界各国で栽培されている蕃磁の品種は一万種以上になるそうで、花の女王とよばれて当然な魅力をもった花である。色々な花の中には、一輪だけいけても様になる花と、何本もまとめていけたい花がある。例えば、椿と蕃破は葉の形も花の形も似通っている。だが椿は一輪挿でも相当程度の高いいけ花になるが、蓄積の一輪挿ではそれ程の芸は見せられない。ところが何種類かの搭を集めて、作例の蓄積のような使い方をしても良いいけ花にならないだろう。そのような理由で黄色く芽をふいた猫柳を約加本に、三色U本の奮磁を豪華にいけた作例である。花材蓄破三色猫柳花器銅壷被主主匡司11

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