テキスト1989
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副流し花器煤竹寸筒乏でえマ令。桜は種類が多く、開花期も品種によってま区%々ま%で秋から春の終りまで次々と咲いて行く。作例に使った桜は、啓翁桜で、毎年彼岸桜の前に切花として売られているようである。生花の花材としては、他の桜よりも枝にねばりがあり、彼岸桜や寒桜のようにもろくないので形がとりやすい。構成は十一体としているが、桜は分かれ枝が多く、一校で二役を兼ねきせることもある。例えば副の場合、横拡がりの枝には主枝と共に、沈みになりそうな小枝がついていることが多い。そのような枝は、主枝の形が枝先まで、しっかりと筋が通って見えるように、副の沈み、或は副の副枝を短かくお寒桜、彼岸桜や啓翁桜の枝は複雑に枝が前登江右に拡がっているが、その整理はある程度にとどめ、桜の姿の持味を残したい。6

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