テキスト1989
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盛花、投入の基本花引は、真・副・胴・留・中間・控の六枝で構成されているが、応用花型ではそのっちのいずれかが省略される。省略される枝は、胴、中間、控のうちの一枝か二枝、或は三枝とも省略されることもあるが、真、副、留だけは残される。その場合、留に省略された枝の役割を兼ねさせることになる。作例はアマリリス白2本を真。左に出た枯蓮の葉が副。留は枯蓮の葉と自のアマリリス。控が赤のアマリリスという四校で出来た応用花型である。副は胴の役割を兼ねさせて、通常よりやや前向きにのばし、控には奥行だけでなく、鮮かな色彩を必要とする中聞の役割も加味している。応用花型というのは、基本花型から向由花型に進んで行く中間に位置する花型で、基本花型を楢書(真)とすれば、応用花型は行書、自由花型は草書であるということができる。いけ花でも桔書にあたる基本花型が身についていれば、少々崩しても見る人に理解できる美しきをそなえた応用花型がいけられるようになるのである。花材花器磨用花型真、副、鱗枯Iア文蓮三マ陶のリ花葉リ瓶ス白赤2

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