テキスト1989
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朝日葉蘭十一葉副流し花器煤竹す筒現在私達に手に入る葉蘭の中で最も質の良いのは朝日葉蘭らしい。この葉闘は徳島県相生町の岩佐きんから頂いたものだが、真に使った葉は全長卯句、葉先から葉の付恨までが印でほどあり、その下部の茎も太くしっかりしている。生花に使、っ葉蘭はまず葉が硬くしまった新鮮なものをえらぶ。そして葉は大葉、中葉、小葉の三種の大きさの葉を用意する。同じ大ききの葉ばかりでは生花にならないが、花屋の葉蘭の十枚束には、副、胴、留のそれぞれの沈みや控に使えるよ、つな小葉までは殆ど組み入れられていない。そのような束で稽古する場合、葉先をもぎとって虫喰葉で大葉を小さく見せたり、葉先を巻きこんで短かく見せる巻葉を作って花型に変化をつける技巧が必要である。秋から冬にかけて良い葉の手に入る季節に是非葉蘭を稽古してほしい。6

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