テキスト1989
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はやしゃ〈ゃく濃こむ紫28の龍ιど臆うは、とりあわせや花型ンこクのの四り龍ん謄・ど五がうひ年花の屋問の、店秋先にでな人る目とをピ惹いていたが、栽培業者は今年淡紫を流行らせたいようである。によっては暗く目立たない花色だがやはりピンクより季節感は深い。その点、淡紫の龍謄は、昔からの馴染み深い色に近く別種の花のような感じはしない。そして花色が明るいので、主材として大きくいけたり、副材として低くも使える利点を持っている。そこで龍謄四本を左側へ長き一杯にいけ、右下の留の位置を脱えん脂じ色の小菊でおさえてみた。高くそえた白菊は、暗い色の小菊をひき立てる役割だが、もう少し大きい花器を使って、白菊を三、四本右上に立て挿しても良いだろう。左右へ二本と正面に一本出ている草の実は、山有薬の実である。珍しい形をしているので、まとまり過ぎたこの投入に動きをそえる為につけ加えた。この実はまだはじけていないが、はじけると鮮かな緋色の実と黒みがかった紺色の実が現れる。その対照は非常に強烈で、この作例のとりあわせには向かないので実が開いてからは桔梗に入れ替えて見た。花材白菊・赤小菊・淡紫龍謄・山有薬の実花器漆器角瓶淡紫の龍謄り10

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