テキスト1989
116/141

江,d、同州前川、、半,唱・「』AIE、「ノムμ。ねいろ私達日本人が、その時期を未だか未だかと待ちわびるのは、四季のうち春の桜と秋の紅葉である。桜の開花日を事測する記事はどの新聞にも、今年の桜前線とし支報じられるし、紅葉の時期もその年の気温の推移を詳しく説明して色付き具合まで予報きれる。オークやメlプルの素晴らしい紅葉の見られるアメリカでも、そんな予報記事が新聞に掲載されるのだろ紅満作は、多くの紅葉樹の中で、比較的早くから色付く。そして未だ日中には、かなりの暑さが残っている頃から満作の紅葉をいけ、掛軸も時季より早めの秋景色の描かれたものに掛け替え、山々が錦繍に彩られる日を心待ちにする。秋の野山の多彩さは春以上かもしれない。そして爽やかな秋空の下では花の色もより鮮やかである。町に住む私達は心の中で求めながら澄んだ空の下で紅葉や秋草の鮮やかな色を見ることが少なくなった。僅かに花をいけることによって心を満たしているが、冴えた花色を求めるには配色が大切である。個々の花の色は新鮮である限り色は冴えているが、とりあわせにおいて配色をおろそかにすると、それぞれの花が響きあうような張りつめた秋の音色8

元のページ  ../index.html#116

このブックを見る