テキスト1989
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だのいおりιうさや花器濃紺陶水盤白花の和蘭陀海芋とくらべてやや小型の白星海芋も花色は白で、葉に白い斑点が入っている。花屋では白星海芋は葉付きのままで売られているので区別がつく。又促成栽培された和蘭陀海芋(普通の白花海芋)は葉が弱いので生花として花と一緒に出生通りいけることは難しい。生花としてよくいけられるのは白星海芋と黄花海芋である。花茎の下部は太く長い葉柄の鞘に包まれているので、真や副は一組になった花と葉をはずさず、そのまま使ってもよい。作例は、葉と花とを組み合わせたものを真、副、見越、胴、留の5ヶ所に挿し、総固と控は葉だけを使った七体・行の花型である。海芋は花よりも、むしろ葉組で形をきめる生花なので、葉の選択に留意し、真、副には比較的大きい葉、胴、留には中型の葉、控には小葉を使う。他の役枝の葉は中型が扱いやすい。白星海芋10

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