テキスト1988
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アリウムにも種類は多いが全部葱ねぎ属の花井で、平たく云えば葱坊主の仲間なのである。私達がよく見かける野生の野釈や監にもかわいい花が咲く。花材として売られているアリウムのうち、最も小型で親しみの感じられるのは、作例に使った丹頂という種類で、生花の稽古にも時々使っていヲ令。作例には白地に花弁の先が紫色ののよ4けそう⑤uアリウム・トルコ桔梗盛花トルコ桔梗の小きな奮を切りとり、まって咲く。下葉を残して水際をととのえている。これだけでは緑が乏しいのでプラタりあわせる花の色は一種におさえるナスの葉を後にそえた。⑤H黄花鋸草と白カーネーションネlションを使ったが、もつ一色ほ鋸草は菊科アキレア(鋸草)属のしいというところを、茶褐色のフィ草木で、日本にも8種自生しており、ロデンドロンの葉で鋸草の乾いた黄羽衣車ともよばれている。貰花の鋸草は輸入花井として栽培号にも鋸草を表紙に使ったが、とりきれ、いけ花にもよく使われている。あわせはアロエの緑だけで、白地にまばらに鋸のような形の葉が細い茎黒の模様の花器を配色として使ってにつき、頂部に一屑平な小花の群が集いる。やや特異な色と形の花なので、とのが無難だろう。作例では自のカl色をひき立たせている。昨年の7月一(①U立花一真|夏櫨一正真|白菊一副|紫蘭一請l夏椿(抄羅椿)一流枝|夏櫨一控|夏櫨一胴|伊吹一前置|柘植一見越l紫蘭一胴内1姫百合一大葉|枇杷⑦校一耐えの立花桑原和則作立花では、力強く形のよい幹を立て、作例のようにその後に夏櫨をそわせることがある。これを木添えの立花というが、幹とその後に添わせる枝は似かよったものなら必ずしも同種のものでなくてもよい、ときれている。(解説図の淡墨色に塗った部分が木添えの幹)秋から冬にかけて、古木の寂びた風情の立花を立てることが多くなる。その場合木添えの技巧が多くの個所で使われる。習得しておけば自由花にも応用できる重宝な技術である。4島議接さ4

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